★ある日のディメンション・ゼロ会議「新世界の絆〜合成合戦〜」の巻
「前回行なわれた『新世界の絆』評判はどうだったのかね?」
「はい。公式大会の権利が発生しない非公認大会ということもありこちらとしては20店舗程度を
想定していたのですが、約3倍を超える開催店舗数を記録しました」
「ふむ。上々ではないか」
「ですが、当然反省点も残っています」
「というと?」
「突発的な大会提案だった為、開催日を1日に絞ったところ、やはりお店様やプレイヤーの方の負担も多かったんじゃないかと」
「告知期間も短かったですしね」
「デッキの縛りについては良かったんですかね?」
「種族デッキということで同種族を15枚という条件だったのだが、わりと楽しめたんじゃないかな」
「そうですよね。18枚以上とかハードルをあげることもできたけど、あまり規制が強いとデッキ構築の自由度が減って似通ったデッキになってしまいますからね」
「非公認大会の主旨は「とにかくいろんなデッキを作って遊んでもらうこと」だ。それを見失ってはいかん」
「ところで、是非二回目も開催してほしいとの声があがりましたが如何しましょう?」
「やったらええやん」
「異論はない」
「賛成賛成」
「ではIII-1 発売に合わせて行なうことにしましょう。テーマはどうしましょうか?」
「折角ですからサードセンチュリーのカードを使ってほしいですね」
「『連動』『進撃』『多色カード』新システムは様々だが何が良いかな?」
「そうですね・・・」
「やっぱり『合成』じゃないですかね?目玉システムとしたら」
「おお!『合成』があったか!!」
「いいですね『合成』!!」
「ええやん『合成』」
「あの、『合成』ってなんですか?」
「お前HP読んでないのか??」
「すみません」
「出直して来い!退場!」
「出直してきました。『合成』いいですね!『合成』をデッキのシステムに取り込むとしたら種族を意識したデッキ構成にならざるを得ない」
「『合成』はある指定の2つの種族のユニットを同時にバトルスクエアから墓地に置くことで、それら2種族の姿や能力を持った強力な合成種族のカードを使用することができる新システムです」
「解説ありがとう。そう、その為、必然的にデッキは種族ユニットを意識した作りになるはずです」
「新世界の絆に新たなレギュレーションの誕生や〜〜」
「とりあえずは名前を決めるところから始めませんか」
「何がいいでしょう?キーワードはやっぱり『合成』ですよね」
「『我と共にあるは勇猛なる獅子!人魚の魂を借りていざ見参!!目指せ一番星!』とかどうでしょう!!?」
「なんの口上?『合成』の二文字は」
「なんか英語っぽくGO!Say!とかどうですかね?」
「「かね?」じゃねえよ。却下。」
「あ、あの…」
「なんだね、口篭もっていないで発言したまえ」
「そうだよ。ここは参加した誰もが気兼ねなく自由に発言できるD-0会議。遠慮は無粋というものだ」
「言うたらええやん」
「あ、あのですね、やっぱり『合成』って言ったらアレしかないと思うんですよ」
「「アレ」というと…「アレ」かね」
「ほほおう。ワシも『合成』と聞いたときから言いたくて言いたくてウズウズしていたのだよ」
「気になりますよね?最近やたらCM見ますし」
「だよなー。まあ言葉自体はちょっと違うけどな」
「思い切って…」
「『あなたと…』」
「却下」
「え!ここまで引っ張っておいて却下!??」
「却下。関係ないし。ということで、次回の非公認大会は引き続き種族がテーマであることから
『新世界の絆』というタイトルは残しつつ、『合成』をテーマに加えて
『新世界の絆〜合成合戦〜』にします。異議は認めません」
「今回は候補日を2日取って、なるべく同じ地域では被らないようにしたいと思います」
「細かいレギュレーションについてはまた改めて発表すればいいですね」
「了解しました。それでは非公認大会『新世界の絆〜合成合戦〜』協力してくれる
店舗さんを募集してみます!」
かくして催されることが決定した第2回種族限定+合成がテーマとなった非公認大会。
今回も各地で熱い種族同士のバトルが行なわれることを期待せずにはいられない。
そして、新たに加わった新システム『合成』を使いこなし、盤面の2対のユニット同士を
『合成』し強力なカードが使われる日がやってくるに違いない。
種族デッキ同士の戦が再び幕を開けようとしていた・・・
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