■注目カード
【解説】
1ターン目、こちらは《ペンギン・チェーン》をプレイ。続く2ターン目には、同じラインに「急襲」持ちのニューカマー《蒼流星ストームドライブ》をプレイし準備を整える。そして3ターン目、プランにめくれたのは隊列召喚ビッグアイを持つ《ネイビー・スピリット》。普通に考えればこのターンで隊列を組むことは不可能だが、ここで場の2枚のカードが驚くべきシナジーを発揮する。
まず《ストームドライブ》が、《ペンギン》をフリーズさせて「急襲」で前方スクエアに移動。その移動が解決される前に《ペンギン》の二つめの能力を起動、《ストームドライブ》をフリーズし《ペンギン》をリリースする。そして移動解決。《ストームドライブ》《ペンギン》ともにリリース状態である。さらに、同様に「急襲」でもう一歩前へ。今度は、同じく移動解決前に《ストームドライブ》をフリーズさせ、隊列召喚で《チャイルド・スピリット》を後方にプレイ。一連の流れにより、エネルギーを一切支払うことなく隊列召喚ビッグアイの陣形が出来上がった。残りの2エネルギーで《ネイビー・スピリット》をプレイし、効果で1ドロー。さらにスマッシュフェイズ、《ストームドライブ》はスマッシュの代わりに自身をフリーズして1ドロー。
わずか3ターンにして、一気にユニットを並べつつ手札もガッチリ補充するという怒涛の展開を見せつけることに成功した。
【ポイント】
今回のプレイングでは、いわゆる「移動スタックフリーズ」というテクニックを利用している。「移動が解決したときには移動先のスクエアにリリース状態で置かれる」、すなわち「移動が解決される前に何らかの効果でフリーズされたとしても解決時にはリリースされている」というルールを利用したテクニックだ。これにより、《ペンギン》と「急襲1」持ちユニットを組み合わせれば実質0コストで移動ができる、というわけだ。「移動スタックフリーズ」は動画にもあるような隊列召喚スモールアイや、《ノヴァ・コマンド》のプレイなどにも用いられる定番のテクニックなので、是非覚えておこう。
既にプレリリース・イベントで体験した方は実感しているはずだが、《ストームドライブ》に限らず「急襲」持ちユニットは非常に使い勝手がいい。プランをめくって適当なベースが出たらそれをプレイして、それをコストに移動をして…という流れで得られるテンポ・アドバンテージはかなりのものだ。中には「補給」と「急襲」を兼ね備えたユニットもいるので、是非ベースをズラッと並べて超軽コストでのプレイ&進軍を味わってみてほしい。そこには、これまでのD-0とは全く違うプレイ感覚が待っている。